エポキシグラウトの特性
エポキシグラウトの推奨、従来のセメント系無収縮グラウト材と比較
1.耐久性に優れる
セメント系グラウトで発生しやすい機械油、薬品、水の漏洩浸透や雰囲気ガスにより経年劣化がほとんどありません。
2.レベル変化がない
機械下面の発錆、膨張による浮き上がりや強度低下による沈下がなくグラウトに起因する不均等なレベル変化を防ぎます。
3.衝撃性に優れる
衝撃強度が高く、繰返し衝撃荷重に耐えるので、亀裂・破損・基礎との分離などが生じません。従って、基礎コンクリートに掛かる荷重分布が均一化されるため、基礎コンクリートの応力集中がなく、基礎の損傷を起こしません。
4.作業性に優れる
硬化時間が短く、工期の短縮が可能です。
流動性にすぐれ、充填不良を防止出来ます。混合時に加えるものがなく、軽量ミスが生じないため、グラウト材は常に一定の性能が得られます。
5.高い接着性と信頼
鋼材及びコンクリートに対して、優れた接着性を持っています。
機械と基礎コンクリートの間にエポキシグラウトが充填されると、両者がエポキシグラウトにより強固に接着し、一体化され、これにより機械の両圧は分散化されて基礎に伝えられます。一方、セメントグラウトは経時的に収縮する事、鋼材への接着性が極めて低い為、機械の振動により容易に機械とグラウトの間に隙間を生じます。この隙間に水分・ガス・油が侵入することで、錆を生じたり、あるいは油による劣化が起こりやすくなります。
エポキシ注入の特性
1.エポキシ注入
高接着強度を有し、親油性に優れるエポキシ注入材をエアーレスポンプにて圧入し、亀裂・打ち継ぎ、空洞部に完全充填を行ないます。亀裂・打ち継ぎ分離部に対して、応力が解放された破断部に“注入材”が圧入されます。充填された注入材は硬化に際し、膨張・収縮は皆無で、補修部に新たな応力は生じません。
2.完璧な充填
亀裂・打ち継ぎ部、及び基礎ボルトの浮き上がりに対して基礎内部で交差する注入孔、及びボルト下部に対する注入孔を削孔の上“注入材”を圧入します。注入は基礎表面の核部から注入材が連続流出するまで行ない、充填の確認ができます。注入圧力は、最高350Kgf/㎠まで可能で、微細な亀裂・空洞まで完全に充填されます。
3.工事費用・稼働停止ロスの削減
工事費用は他の工法と比較した場合、大幅に削減出来ます。機械の分解は最小限で施工可能で、付帯工事費はほとんどかからず、また工事期間も短く機械稼働停止ロスも大幅に削減出来ます。